洛中の三条通りは、江戸時代、東海道の起点として交通や物流の要所として京都のメインストリート的存在で、明治時代初期には京都の中心地として文化・教育・金融・情報機関など都心的な機能が集中して、日本銀行京都支店(現京都文化博物館旧舘)、京都中央郵便局(現中京郵便局)、YMCAなどの近代洋風建築と伝統的様式の商家が建ち並び、京都市の三条通り界わい景観整備地区に指定された町並みで、京都御苑は、京都御所、仙洞御所(宮内省)を含む環境省が管理する周囲4キロの国民公園で、明治に入り都が東京に移されるまでの江戸時代には御所周辺に二百あまりの宮家や公家の邸宅があり、その邸宅を取り除いた跡を整備し、公園として一般に開放されました。御苑内には、旧公家屋敷跡や庭園等の遺構が点在し、百年を越える樹木が育ち、古都京都の中心に位置する広大な緑の空間として重要な役割を担っています。周辺にも平安時代からの社寺や遺構が多く点在しています。