時空の旅 古代とは
古代
日本列島が形成され、土器や住居も発展した旧石器時代(~紀元前14000年頃)から、縄文土器が発展し、竪穴住居が普及し、人々は主に狩猟などを行っていた縄文時代(紀元前14000年~前4世紀まで)、稲作が発展し、集落・小国ができ、土地を巡って人々が争いを始めた弥生時代(紀元前4世紀~3世紀まで)、大和を中心に豪族が割拠し、日本各地で多くの古墳が造られ、古代ヤマト王権が始まった古墳時代(3世紀~7世紀まで)から飛鳥に都がおかれ、大陸との交流を通じ、憲法や官位などができ、律令国家へと発展した飛鳥時代(592年~710年まで)です。
先土器時代や縄文時代を経て、日本列島に稲作が伝わったのは紀元前3~2世紀の頃のこと。弥生時代に始まった農耕社会は、社会階級を生み出し、4世紀頃からは国が統一に向かいました。当時造営された大規模な古墳は、大きな権力をもった支配者が日本に出現したことを示しています。
飛鳥や山の辺の道は4~5世紀頃にその中心だった所。6世紀になると大陸との結びつきが強まり、政治の中心であった飛鳥では、帰化人と結んだ蘇我氏が権力を振るいました。
そのような大陸文化の中で、我が国が最も強い影響を受けたのは、538年に公伝した仏教。旧からの民族宗教ともいうべき神道との共存を図るため、聖徳太子は「神仏習合」の知恵を生み出したといわれます。当時建てられた斑鳩の法隆寺は世界最古の木造建築物。また同時期の伊勢神宮は20年に一度、全ての建物や器材を全て同じ形のものに作り代えるという方法で、現在に伝えられて来ました。その後7世紀になると、飛鳥で645年におきた大化改新を契機に、日本は中央集権国家としての道を歩み始めます。