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山岳信仰、修験道のメッカを歩く。(奈良県・吉野町)

古来より山岳信仰の場として崇められてきた吉野。奈良時代初めに、役行者が金峯山(吉野~大峯)に修験の霊場を開きました。日本一の修験道のメッカをめぐります。

動画紹介

旅の星 Tabinohoshi 「観光特急 青の交響曲(シンフォニー)で行く旅 金峯山寺 秘仏本尊 夜間拝感(宿泊者限定)・秋の吉野山と森林セラピー」 Yoshino, Japan vol.44

アクセス

◇電車で
近鉄「あべの橋駅」から吉野行特急 (約1時間15分)
JR「天王寺駅」から王寺・吉野口駅のりかえ (約1時間30分) 大阪(市内)から
◇車で
 西名阪自動車道「郡山I.C.」から国道24号で橿原経由国道169号(約2時間)阪和自動車道「美原ジャンクション」から南阪奈道路「葛城I.C.」を経て、国道165号(高田バイパス)橿原経由、 国道169号 (約1時間)

ルート

  1. 近鉄「吉野駅」徒歩
  2. ロープウエィ吉野山徒歩
  3. 銅(かね)の鳥居徒歩
  4. 金峯山寺・蔵王堂徒歩
  5. 吉野山ビジターセンター徒歩
  6. 吉水神社徒歩
  7. 勝手神社徒歩
  8. 竹林院徒歩
  9. ロープウエィ吉野山徒歩
  10. 近鉄「吉野駅」

みどころ

  • 銅の鳥居

    正平3年(1348年)に高師直の兵火で焼失したあと、室町時代に再建されました。正しくは発心門。山上ヶ岳までの間に発心・修行・等覚・妙覚の四門があり、これが最初の門です。

  • 金峯山寺・蔵王堂

    吉野山から山上ヶ岳(大峯山)に至る金峯山は、万葉の昔より聖地として知られ、多くの貴族が訪れています。修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)がこの金峯山を道場として修行。蔵王権現の姿を桜の木で刻み、お堂を建ててお祀りしたのが蔵王堂で、金峯山寺(きんぷせんじ)の草創です。以来、金峯山は、修験道の根本道場として、多くの修行者が宗派を超えて入山修行しています。吉野山のシンボルで高さ約34メートルもある国宝・蔵王堂には、3体の蔵王権現が安置されています。木造古建築では東大寺大仏殿につぐスケールです。
    拝観料 :境内自由(蔵王堂は一般800円)                                                                                                 拝観時間:8:30~16:00
    交 通 :近鉄「吉野駅」からケーブルカー

  • 吉野山ビジターセンター

    吉野山に訪れる観光客に、吉野山の自然や歴史をより深く理解してもらうために設けられた資料館で、昭和53年(1978年)10月にオープンしました。鉄筋コンクリート2階建ての建物は吉野山の中央に位置し、付近の風致を壊さぬよう、吉野山のシンボルとも言える国宝「金峯山寺 蔵王堂」をモチーフにした外観となっています。館内は、1階はロビー、展示室、事務室からなり、2階には200人を収容できる講義室があり、講演会や研修会として使用出来ます。
    開館時間:9:00~16:30
    開館日 :5月~10月・3月は月~金(祝・祭日は除く)、12月~2月は閉館、4月・11月は無休
    交  通:近鉄吉野線「吉野駅」からケーブル。「山上駅」下車。徒歩約15分

  • 竹林院

    聖徳太子の創建と伝えられ、本堂には聖徳太子座像がまつられています。千利休がつくったといわれる池水回遊式のみごとな借景庭園があります
    拝観料 :境内自由(郡芳園は一般400円)                                                                                                   拝観時間:8:00~17:00

  • 吉野朝宮跡

    後醍醐天皇が足利尊氏に攻められ吉野山に逃れた際に皇居となった所で、今は記念碑が建っています。

  • 吉水神社

    もとは金峯山寺の僧坊・吉水院(きっすいいん)で、明治の神仏分離の際に神社となりました。後醍醐天皇を主祭神とし、南朝方の忠臣であった楠木正成、吉水院宗信法印を配祀しています。明治の神仏分離の際に僧坊・吉水院は廃され、明治8年(1875年)にその跡を後醍醐天皇を祀る神社として吉水神社に改称しました。
    拝観料 :境内自由(書院拝観は一般600円)                                                                                              拝観時間:9:00~17:00

  • 勝手神社

    後方の袖振山(そでふりやま)には大海人皇子が社前で琴を奏でられたとき、天女が現れて舞ったという話が伝わっています。社殿は安永5年(1776年)再建のもので、源頼朝に追われた源義経が吉野に逃れた際に身を隠した場所だといわれ、義経と別れた静御前が頼朝に捕らえられ、舞を舞った場所だとされています。社殿は平成13年(2001年)に焼失してしまいました。

足をのばすなら…

  • 吉野水分神社

    水を司る天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)を主祭神とし、高皇産霊神・少名彦神・御子神・天津彦火瓊瓊杵命・玉依姫命・天萬栲幡千幡比咩命を配祀しています。葛城水分神社・都祁水分神社・宇太水分神社とともに大和国四所水分社の一つとして古くから信仰されてきました。また、「みくまり」が「みこもり」となまり、子守明神と呼ばれ子授けの神として信仰を集めています。宣長の両親の子守明神への祈願により本居宣長が授けられたといわれています。
    拝観料 :無料                                                                                                               拝観時間:8:00~16:00

  • 高城山展望休憩所

    別名、つつじが丘、鉢伏山ともよばれ鉢を伏せたような形をしています。標高702mの山です。眼下に吉野の桜が一望でき、北西に二上山から金剛山、北に龍門岳、額井岳(大和富士)、北東に高見山など晴れた日には展望することができます。

  • 金峯神社

    吉野の最も奥にあり、吉野山の地主神である金山毘古命(かなやまひこのみこと)を祀っています。

  • 如意輪寺

    創建は901年~22年と伝えられ、後醍醐天皇の勅願寺とされた寺、天皇没後、楠木正成が大阪四条畷の戦いに出陣前、鏃で記した辞世の歌がお堂の扉(宝物殿に保存)に残ります。裏山には後醍醐天皇もあり、天皇の悲願を伝え、北向き(京都の方)になっています。
    拝観料 :一般500円(宝物殿)                                                                                                      拝観時間:8:00~17:00