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桜・紅葉の名刹と明治京都の産業復興にかけた地を散策 (京都府・京都市)

平安神宮周辺は、明治維新後、新政府により東京に遷都された京都の近代産業復興の拠点として、琵琶湖疎水が建設されたわが国最初の水力発電や、京都国立近代美術館、京都市美術館、京都勧業館などがある文化エリアの岡崎公園と東山山麓には、「南禅寺」、「永観堂(禅林寺)」から疎水分水の哲学の道沿いに「銀閣寺」まで、桜と紅葉の名刹が続きます。

アクセス

◇電車で
JR・近鉄「京都駅」、阪急「河原町駅」から市バス「京都会館・美術館前」下車すぐ。
地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約10分

ルート

  1. 地下鉄東西線東山駅徒歩
  2. 京都国立近代美術館徒歩
  3. 京都市京セラ美術館徒歩
  4. 平安神宮徒歩
  5. 白河院跡徒歩
  6. 琵琶湖疏水記念館徒歩
  7. 蹴上インクライン跡徒歩
  8. 南禅寺徒歩
  9. 水路閣徒歩
  10. 永観堂(禅林寺)徒歩
  11. 熊野若王子神社徒歩
  12. 哲学の道徒歩
  13. 霊鑑寺(谷の御所)徒歩
  14. 安楽寺徒歩
  15. 法然院徒歩
  16. 哲学の道徒歩
  17. 銀閣寺徒歩
  18. 市バス銀閣寺道

みどころ

  • 京都国立近代美術館

    昭和38年(1963年)に国立近代美術館京都分館として開館し、昭和42年(1967年)に独立して京都国立近代美術館となり、昭和61年(1984年)に新館が開館しました。国内外の近・現代美術や世界の工芸作品を収集し、常設展には河合寛次郎の陶芸、長谷川潔の銅版画、竹内栖鳳、上村松園、小林古径、土田麦僊、小野竹喬、福田平八郎らの作品や世界の近代写真の所蔵作品を順次入れ替えながら展示されます。
    料 金 :コレクションギャラリー 一般:430円 大学生:130円 高校生・18歳未満:無料/企画展の観覧料は、各展覧会で異なります。                                                         開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)8月16日(大文字五山送り火):9:30~20:00(入館は19:30時まで)
    定休日 :毎週月曜(祝日の場合は翌日)年末年始 (開館時間、休館日は臨時に変更する場合があります)

  • 京都市京セラ美術館

    昭和8年(1933年)11月に大礼記念京都美術館として創建。日本で2番目の大規模公立美術館として誕生し、第二次世界大戦後「京都市美術館」として活動を再開、令和2年(2020年)春、通称を「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープンしました。
    料 金 :コレクションルーム  一般:730円 小・中・高校生等:300円 小学生未満:無料/企画展の観覧料は、各展覧会で異なります。                                                                   開館時間:10:00-18:00(入場は17:30まで)
    定休日 :毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始

  • 平安神宮

    平安遷都1100年を記念し、平安京大内裏の朝堂院を模造し建てられました。裏手の神苑は広大な回遊式庭園で枝垂桜(4月)、ショウブ・睡蓮(6月)が見事です。祭神は、桓武天皇・孝明天皇。社殿は平安宮の朝堂院を模し、5/8の大きさで建立。二層の神門は応天門、拝殿は大極殿を模して建立されました。
    拝観料 :神苑 大人:600円 小人:300円                                                                                                   拝観時間:8:00~17:00(夏季は18:00まで)
    神苑拝観時間:8:30~17:00(入苑は16:30まで)

  • 白河院跡

    白河院は、もと藤原良房の別荘で、代々藤原氏によって受け継がれてきたが、藤原師実の時、白河天皇に献上され、承保2年(1075年)天皇によってこの地に法勝寺が建立されました。境内には、金堂、講堂、阿弥陀堂、法華堂、五大堂、八角堂、常行堂などの諸堂が立ち並び、中でも池の中島の八角九重塔は壮大な高塔で高さ80m以上あったといわれています。その後、地震や火災などにあい、やがて廃寺となりました。

  • 琵琶湖疏水記念館

    琵琶湖疏水竣工100周年を記念して建てられた館内には。建設当時の疏水関連の図面や絵図、写真、模型などのより工事に関わった多くの人々の苦労をしのばせるいろいろな資料が、展示されています。
    開館時間: 3月1日~11月30日 9:00~17:00(入館は16:30まで)12月1日~2月末日 9:00~16:30(入館は16:00まで)
    料 金 :無料                                                                                                              定休日 :毎週月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月3日)

  • 蹴上インクライン跡

    琵琶湖疏水の水路の途中の蹴上船溜まりと南禅寺船溜まりの高低差36m、長さ582m、勾配が15分の1の急な斜面に設けた水運のための船を台車に載せて上下させたインクライン(傾斜鉄道)で動力源は落差を利用した蹴上発電所電力が利用され、レール、台車が保存されています。桜の名所としても有名です。

  • 南禅寺

    臨済宗南禅寺派の大本山。正式名は瑞龍山太平興国南禅禅寺。本尊は釈迦牟尼仏。鎌倉後期の正応4年(1291年)に開基亀山法皇の離宮・禅林寺殿・無関普門を開山とし、禅寺に改めた事に始まります。方丈は国宝。重文の三門は、歌舞伎「楼門五三桐」での石川五右衛門の台詞「絶景かな 絶景かな」が有名です。
    拝観志納金:方丈庭園、山門:各一般500円 南禅院:一般300円                                                                                             拝観時間 :8:40~17:00 (12月1日~2月28日は16:30まで) ※12月28日~12月31日は一般の拝観できません。

  • 琵琶湖疏水水路閣(南禅寺境内)

    京都北部地域の灌漑用水利用のために引かれた水路(疏水分線)の一部で、明治21年(1888年)にローマ帝国の水道を参考に建築されました。延長93.17m、幅4.06m、水路幅2.42m、半円アーチ式煉瓦造りで、京都を代表する景観の一つとしてテレビや映画のミステリードラマなどにもよく登場します。

  • 永観堂

    浄土宗西山禅林寺派の総本山。正式名称は聖衆来迎山無量壽院禅林寺。本尊は阿弥陀如来。貞観5年(863年)に清和天皇の勅願により禅林寺となり、中興の祖、永観律師の時に本尊を阿弥陀如来とし、念仏道場としました。高さ80cm、鎌倉初期作の首を左後方へ振り返った本尊阿弥陀如来立像は、永観が念仏の行道中に現われ先導するように振り返り、「永観。おそし」と言葉を発し、導いた姿から「見返り阿弥陀」と呼ばれています。
    拝観料 :一般600円                                                                                                           拝観時間:9:00~17:00(受付は16:00まで)

  • 熊野若王子神社

    祭神は、国常立命・伊佐梛岐神・伊佐梛美神・天照大神。永暦元年(1160年)に後白河上皇が紀州の熊野権現を禅林寺(永観堂)の守護神として勧請された祈願所。正東山若王子の鎮守でしたが、明治初年の神仏分離によって当社のみが今日に残されました。洛中熊野三山(熊野神社、新熊野(いまくまの)神社、熊野若王子神社)の一つで、後白河法皇が熊野御幸の際、ここで禊をされ、熊野に向かわれました。

  • 哲学の道

    若王子橋から銀閣寺橋までの琵琶湖疏水分線沿いの約1.6キロの散策道。大正時代に活躍した京都帝国大学の西田幾太郎、河上肇、田辺元らの哲学者が思索にふけって散歩したことにより名付けられました。春の桜、夏の蛍、秋の紅葉と屈指の観光コースで、西田幾太郎の石碑周辺には、近くの日本画の巨匠・橋本関雪の夫人がアトリエ兼居所白沙村荘(はくさそんそう)を建てた時に、疏水の水を庭園に貰ったお礼にと贈った桜「関雪桜」があります。

  • 霊鑑寺(谷の御所)

    臨済宗南禅寺派の門跡尼寺。山号は円城山。承応3年(1654年)後水尾天皇が皇女・多利宮を開基として天台宗の寺として創建。谷御所、鹿ヶ谷比丘尼御所ともいわれ、明治まで皇女が住持を継承した。御所人形をはじめ、皇室ゆかりの寺宝が多くあります。庭園は天然記念物の樹齢300年以上の「日光椿」をはじめ、30種類以上の椿が植えられています。
    拝観料 :一般 800円                                                                                                          拝観期間:※通常は非公開、春(4月上旬の椿の咲くころ)と秋(紅葉の咲くころ)に数日間、特別拝観があります。

  • 安楽寺

    山号は住蓮山。本尊は阿弥陀如来。建永の法難により打ち首の刑に処された法然上人の弟子、住蓮房・安楽房両上人の菩提を弔い、供養するために流罪地の讃岐から帰京された法然上人が建立されました。紅葉の名所としても知られています。
    拝観料金:一般 500円                                                                                                          拝観期間:※庭の植物の見ごろに時期に合わせて公開
       ・さくら:4月上旬の土・日
       ・つつじ:5月上旬の土・日・祝日
       ・さつき:5月下旬~6月上旬の土・日
       ・鹿ケ谷カボチャ供養:7月25日
       ・もみじ:11月下旬の土・日・祝日~12月上旬の土・日
    拝観時間:9:30~16:30

  • 法然院

    浄土宗系の独立寺。正式名称は善気山法然院萬無教寺。本尊は阿弥陀如来。鎌倉時代の初め、法然上人が鹿ケ谷の草庵で弟子の住蓮房・安楽房とともに念仏三昧の別行を修し、六時礼讃を勤められ、その後、建永の法難により荒廃、江戸時代の初め、延宝8年(1689年)、知恩院第三十八世萬無和尚が念佛道場として再興しました。境内には、谷崎潤一郎、九鬼周造、河上肇ら多くの文人の墓があります。
    拝観時間:6:00~16:00(本堂前参道開放)
    伽藍内特別拝観(方丈庭園や方丈の襖絵、中庭の三銘椿等)
      4月1日~7日と11月1日~7日の期間のみ特別公開。有料です。

  • 銀閣寺

    臨済宗相国寺の山外塔頭。正式名称は東山(とうざん)慈照寺。本尊は釈迦如来。足利義政が、文明14年(1482年)に応仁の乱で消失した浄土寺跡に山荘・東山殿を造営し、義満の建てた金閣舎利殿を真似て、観音堂(銀閣)、東求堂を建立。義政は完成を見ずに翌年に死去、菩提を弔うために、夢窓疎石を勧請開山として相国寺の末寺として寺に改められました。
    参拝志納金:一般500円                                                                                                               拝観時間:夏季(3/1-11/30)8:30~17:00、冬季(12/1- 2/末日)9:00~16:30