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古墳を眺め、古代にひたる-日本最古の道 山の辺の道を歩く-(奈良県桜井市・天理市)
最古の官道・山の辺の道がとおる桜井。三輪山をご神体とする延喜式内社の最も古い神社のひとつ大神神社、相撲発祥の地として知られる相撲神社など数々の史跡が点在しています。
古代のロマン溢れる「邪馬台国」論争は、ここ三輪山周辺とする畿内説、九州の山門郡周辺の九州説がありますが、現在でも結論は出ていません。
動画紹介
旅の星Tabinohoshi 「 日本創生の源流 天理 」 Tenri , Japan vol.57
アクセス
◇電車で
大阪から:JR「大阪駅」からJR環状線「鶴橋駅」 約15分-近鉄線乗換-近鉄大阪線 約39分-「桜井駅」・近鉄「大阪上本町駅」から大阪線 急行 「桜井駅」へ約43分
◇車で
西名阪自動車道「天理IC」 約20分
ルート
- JR・近鉄桜井駅徒歩
- 仏教伝来之地碑徒歩
- 海柘榴市観音堂徒歩
- 金屋の石仏徒歩
- 平等寺徒歩
- 大神神社徒歩
- 玄賓庵徒歩
- 桧原神社徒歩
- 相撲神社徒歩
- 兵主神社徒歩
- 景行天皇陵徒歩
- 崇神天皇陵徒歩
- 黒塚古墳徒歩
- JR柳本駅
みどころ
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仏教伝来之地碑
初瀬川のほとり、金屋河川敷公園の堤の上に高さ3.8mの「仏教伝来の地」の碑があります。このあたりは、昔、海柘榴市(つばいち)とよばれ、大陸からの船が大阪(難波津)から大和川をさかのぼって到着する船着き場があった場所。欽明天皇の時代、百済からの施設が上陸し仏教の信仰を進めたといわれています。
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海柘榴市観音堂
万葉集をはじめ日本書紀、枕草子にも登場するわが国最古の市。現在の三輪山のふもとにある金屋周辺をさします。恋の歌をかけあう歌垣の舞台として知られていましたが、現在は、金屋集落の観音堂にその名前を残しています。
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金屋の石仏
高さ約2メートル、幅79センチの泥板岩に釈迦如来と弥勒菩薩像が彫られています。格子ごしに拝観できます。いずれも重要文化財に指定されています。
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平等寺
聖徳太子が賊徒平定を三輪明神に祈願し、平定後、十一面観音を刻んで建立したお寺。先が原の戦いに敗れた島津義弘は、一時この寺に匿われていました。
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大神神社
三輪山をご神体とする延喜式内社の最も古い神社のひとつ。酒の神様として知られ、全国の造り酒屋のシンボル・杉玉は大神神社で三輪山の杉を集めて造られます。
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玄賓庵
平安時代に玄賓僧都が隠棲したと伝えられる庵。世阿弥の作と伝えられる謡曲「三輪」にも登場する。謡曲では、ここで玄賓は、三輪明神の化身である女性と知り合い、三輪の故事神徳を聞かされたとか。祀られている不道明王は重要文化財にしていされています。
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桧原神社
大神神社の摂社。三輪山をご神体とするため、松林の中に三つの鳥居が建っているのみという珍しい神社です。
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相撲神社
野見宿禰(のみのすくね)と當麻蹶速(たいまのけはや)が、天覧相撲をとったと伝わるわが国相撲発祥の地。
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景行天皇陵
日本武尊(やまとたけるのみこと)の父と伝えられる第12代景行天皇の陵墓とされ、宮内庁が管理しています。
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崇神天皇陵
大和朝廷の創始者とされる第10代天皇、崇神天皇の陵墓「山辺道勾岡上陵」として陵墓に指定され、宮内庁が管理しています。
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黒塚古墳
天理市柳本町に所在する前方後円墳。全国でも過去最多の33枚の三角縁神獣鏡が出土し、話題を集めました。隣接する展示館には、初期大和王権を物語る古墳群やその構造についての説明パネル。33枚の銅鏡のレプリカが展示されています。また、発掘当時の黒塚古墳石室の模様が忠実に再現されています。
料 金 :無料 開館時間:午前9時~午後5時
定休日 :月曜・祝日(月曜祝日の場合は翌日休み)年末年始
足をのばすなら…
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天理市トレイルセンター
山の辺の道、長岳寺近くにある天理市トレイルセンターは、黒塚古墳など山の辺の道周辺の史跡を紹介。また、散策の中継地点として、食事や休憩施設(シャワーも利用可)としての機能も充実しています。
開館時間:8:30~17:00 定休日 :12月29日~1月3日 -
長岳寺
弘法大師が開いたと伝えられており、わが国最古の鐘楼門、水晶の玉眼をいれた阿弥陀三尊像が残されています。
拝観料 :一般 400円 拝観時間:10:00~17:00
交 通 :JR「柳本駅」から徒歩約20分