おでかけガイド 歴史街道おすすめモデルコース
飛鳥の石造物をめぐる(奈良県・明日香村)
のどかな田園風景の中に、板蓋宮跡、高松塚古墳、石舞台古墳など古代国家の権力闘争の舞台となった遺跡や亀石、猿石など謎の石造物が遺されている明日香は古代ロマンの里です。
飛鳥地方一帯は、592年から平城宮に遷都される710年までの飛鳥時代に歴代の天皇が宮を置いた地域。日本の原風景を偲ばせる景観とともに古代都市空間を今に伝えています。
動画紹介
【やさしい歴史街道 飛鳥_前編】 お墓なん?バリテクい石舞台古墳
大阪芸大生の二見球人と竹中楓香が旅をします。古代史の聖地・明日香も、歴史とは無縁の二人にとっては完全に未知の場所。石舞台古墳とは何なのか?重機もないのにどうやって作ったのか?飛鳥川にかかる飛び石にまつわる恋物語とは?秋晴れの明日香村を1日かけて楽しみます。
アクセス
◇電車で:大阪から:近鉄「あべの橋駅」から「吉野行」に乗車。「飛鳥駅」下車。特急約40分/急行利用約45分
◇車で:西名阪自動車道 「大和郡山IC」より国道24号線橿原市方面へ南下、橿原市より国道169号で南へ (大和郡山ICから約60分)
大阪市内 -(阪神高速14号松原線) - 西名阪道「松原JCT」- 阪和道 - 「美原JCT」 - 南阪奈道路 - (終点下車) - 大和高田バイパス→国道169号経由- 明日香村へ
ルート
- 近鉄飛鳥駅自転車
- 国営飛鳥歴史公園館自転車
- 高松塚古墳・古墳壁画館自転車
- 鬼の俎・鬼の雪隠自転車
- 天武・持統天皇陵
自転車 - 亀石自転車
- 川原寺跡自転車
- 橘寺自転車
- 石舞台古墳自転車
- 伝板蓋宮跡自転車
- 酒船石・亀形石造物 自転車
- 県立万葉文化館自転車
- 飛鳥寺徒歩
- 蘇我入鹿首塚自転車
- 水落遺跡徒歩
- 甘樫丘自転車
- 近鉄橿原神宮前駅
みどころ
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国営飛鳥歴史公園館
飛鳥に点在する史跡を映像などを用いてわかりやすく解説しています。
料 金 :無料 開館時間:9:30~17:00(12月~2月は9:30~16:30) 交 通 :近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩約10分
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高松塚古墳・古墳壁画館
昭和47年(1972年)に発見された円墳で、7~8世紀のものと推定されており、内部の石室には極彩色で描かれた壁画が残されていました。現在は保存処理のため取り外され、周辺は古墳公園として整備されています。隣接する高松塚壁画館で再現された壁画など内部の様子を見ることができます。
料 金 :一般250円
開館時間:9:00~17:00(受付は16:30まで)
定休日 :12月28日~1月3日 交通:近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩約15分
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鬼の俎・鬼の雪隠
鬼が旅人を捕らえて俎(まないた)で調理し、雪隠(便所)で排出するという伝説がある石。もともとはひとつの古墳であったが土が無くなり分離したもの俎は底石で雪隠が蓋石。
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天武・持統天皇陵
天武天皇とその皇后で皇位を継承した持統天皇の合葬墳墓。 直径50m、高さ6.36m。 円墳とも八角墳ともとれるこの古墳の石室は八角形で、金銅製の蔵骨器がのっています。
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亀石
長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.8mの巨石の下端部に動物の顔面のような彫刻があり亀に似ていることから亀石と呼ばれています。
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川原寺跡
飛鳥寺とともに飛鳥の三大寺に挙げられた大寺。寺宝の木造持国天、多聞天立像(重要文化材財)が、川原寺ご本堂に収められています。
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橘寺
厩戸皇子(聖徳太子)生誕の地と言われる、太子建立の七ヶ寺の一つです。謎の石造物のひとつ「二面石」があります。
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石舞台古墳
横穴式石室をもつ上円下方墳。75トン級の巨石が30数個使われた巨大な墓は、蘇我馬子の墓ともいわれています。
料 金 :見学 一般300円 開館時間:8:30~17:00(受付は16:45まで) 交 通 :明日香周遊バス「石舞台」すぐ -
伝板蓋宮跡
7世紀半ばの皇極天皇の宮殿で、中大兄皇子(天智天皇)らによって蘇我入鹿が暗殺された大化の改新の舞台となりました。
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酒船石・亀形石造物
明日香村岡にある、いくつかの石造物からなる遺跡。以前から知られている酒船石に加えて、平成12年(2000年)の発掘調査で発見された亀形石造物と小判形石造物および周辺の遺構を含めた総称です。平成4年(1992年)に酒船石の北の斜面で石垣が発見されました。その後平成12年(2000年)に大規模な発掘が行われ、砂岩でできた湧水設備とそれに続く形で小判形石造物と亀形石造物が発見されました。斉明期に最初に造られ、その後平安時代まで約250年間使用された形跡があり、何らかの祭祀が行われた遺構と推定されますが定かではありません。
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県立万葉文化館
「万葉集」を中心にした1300年前の古代文化をジオラマや映像・音楽で体感できる施設。また、日本の代表画家が万葉集をモチーフに描いた「万葉日本画」コレクションや、飛鳥池工房遺跡の復元遺構、富本銭などの出土品などが展示されています。
料 金 :一般展示室・特別展示室は無料/展覧会観覧料は有料 開館時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)
定休日 :水曜(祝日の場合は翌日)、9月15日は開館。年末年始、展示替日
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飛鳥寺
蘇我馬子の発願で建立された日本初の本格的寺院。本尊・釈迦如来像は日本最古の仏像として知られています。
拝観料 :境内自由・堂内拝観 一般350円 拝観時間:9:00~17:30(4/1~9/30)/9:00~17:00(10/1~3/31) 交 通 :明日香周遊バス「飛鳥大仏前」すぐ
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蘇我入鹿首塚
飛鳥寺の境内を西に抜けたところに立つ五輪塔で、鎌倉時代または南北朝時代の建立と考えられています。
大化の改新のとき、飛鳥板蓋宮で中大兄皇子らに暗殺された時の権力者・蘇我入鹿の首がそこまで飛んできたとか、襲ってきた首を供養するためにそこに埋めたともいわれています。 -
水落遺跡
日本で初めて時計を造ったのは、中大兄王子(後の天智天皇)。水落遺跡はその時計(漏刻)の跡と言われています。
交通:明日香周遊バス「飛鳥」すぐ -
甘樫丘
丘全体が国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区となっています。丘の北側に展望台があり、大和三山、藤原京などの風景を望むことができます。山腹には明日香村の保全に尽力した犬養孝氏揮毫の万葉歌碑があります。
足をのばすなら…
明日香村はレンタサイクルを使うと便利です。石舞台古墳から北へ。急な坂の上に建つ岡寺や、明日香の文化財を展示する資料館なども見どころです。
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岡寺
奈良県明日香村の東、岡山の中腹に建つ西国三十三ヶ所観音霊場の第七番札所。正式名称は龍蓋寺。古くからこの土地の名から「岡にある寺」として「岡寺」として親しみもこめて呼ばれています。飛鳥時代の高僧・義淵が建立。義淵が悪龍を池に封じたという故事があり、日本最初の厄除け霊場といわれています。
拝観料:400円 -
奈良国立文化財研究所飛鳥資料館
高松塚古墳出土品をはじめ、飛鳥の発掘で出土した遺物などが展示されています。ビデオシアターや図書閲覧室もあり、屋外では飛鳥の石造物の当時の様子がレプリカで展示されています。
料 金 :350円 開館時間:9:00~16:00 定休日 : 月曜(祝日の場合は翌日、特別展中は無休)