歴史街道倶楽部 メンバーズフォーラム

湯けむりの仲間

湯の歴史には、伝説・説話があり、実話があります。その里には、歴史を感じさせる社寺、城、人物、伝統産業も・・・・。堅苦しい歴史の話やむずかしい話も、ちょっぴり柔らかくして語り合いながら・・・地元の人たちの話を聞きながら・・・ぶらり散歩してみませんか。湯の里で肩をはらず、世俗を離れて湯に浸り、リフレッシュして明日への活力を養いましょう。

主宰者
会員No.300356 和田 保・清子(兵庫県神戸市)

活動報告

湯けむりの仲間 実施報告

実施日:2018年3月11日(日)

兵庫県篠山市「篠山紀行」を終えて。久々の紀行である。3月11日当日、JR篠山口駅の改札口で待っていると、久しぶりの顔・顔・顔である。何年間ぶりの人も顔を見せて互いに懐かしがっていた。
 全員バスに乗車、行け篠山へ。現地でガイドさんと合流し、最初に伝統的建造物群である妻入り商家群を訪ねる。ちょうど雛祭りの最中で、ところどころの家中にはお雛様が飾られ、見るだけの価値があった。
 篠山市立歴史美術館を観覧したあと、昼食を経て、篠山城跡の再建された大書院へ。篠山城の歴史と篠山藩についての説明をガイドさんから聞きながら、じっくりと見学する。城跡の堀をめぐって城の大きさを実感。途中、ガイドさんに教えていただき、公開武家屋敷の安間家史料館へ。武士階級の生活の一端を見る。その後、藩主青山家の別邸などを公開する青山歴史村に向かう。事細かな解説をしてくれたガイドさんとはここで別れ、バスの時刻まで自由時間。各自買い物などで過ごす。最後は篠山口駅で、また顔を合わせる時を楽しみに解散である。
 私の希望としては、篠山名物「デカンショ節」の踊りをたえず実施してほしい。そんな施設があればという思いである。

投稿者 会員No.300356 和田保・清子(兵庫県神戸市)

湯けむりの仲間 実施報告

実施日:2017年5月28日(日)

兵庫県神河町「水車紀行」を終えて。
 5月28日、天気晴朗、風おだやか、最高の紀行日である。JR新野駅に降り立つと、眼前に広がる長閑な田園風景に水車が点々と回っている。まさしく日本の原風景を思わせる。
 駅前広場ではこの日開催の「水車まつり」の準備中。当地の水車は春に組み立てて起動し、秋に分解して格納される。いかに大事にされているかと思う。ガイドさんと合流し、水車の見学に向かう。足元の疎水には清らかな水が流れ、ちょっと早いが水草のバイカモが一部花開いている。
 くるくる回る水車。この水車を頼りにしてきた土地の人々の生活を、三百年以上前からじっと見つめてきたのであろう。雨の日も風の日もただもくもくと回り続けている。この一つ一つの水車によって土地の田が生きていくのである。
 水車を見ながら歩み進んで到着したのは、その動力を使った米搗き小屋。水車で搗く米は一昼夜搗いても六分しか精米できない。糠を取り除いて、さらに十二時間搗く。そうすることによって水車米としておいしいお米ができるという。
 坂道をゆっくり上って正法寺に向かう。黄檗宗の寺院である。隠元、即非の書である貴重な扁額、聯書がある。またこの寺はこの地を治めた歴代福本藩主の厚い信仰を得て、住職は駕籠登城を許されていた。
 江戸時代中頃の凶作飢饉のとき、この地の民の窮乏を幕府役人に直訴しようとした庄屋の上月平左衛門が、福本藩の役人に捕らえられて斬殺されるという出来事があった。帰りの路傍に、その上月氏伝承の地として公徳碑などが設置されていた。
 仲間は駅に向かう。名残を惜しみながら。水車のある風景を振り返りながら、駅に着く。

投稿者 会員No.300356 和田保・清子(兵庫県神戸市)

湯けむりの仲間 実施報告

実施日:2017年4月16日(日)

4月16日「湖西・小野紀行」。当日は桜満開。JR小野駅に集まり、遣隋使で有名な小野妹子を始めとする小野一族に関する史跡を訪ねた。 地元ガイドさんの案内で最初は小野妹子神社。小さな社の前で、妹子によって当時大国であった隋の文化を取り入れ、日本の進歩につながったという説明を聞く。続いて小野道風神社。柳と変えるの説話で有名な平安時代の能書家、道風を祭る。さらに小野神社、小野篁神社へと向かう。階段の多さは少々こたえたが、小野道風神社、小野篁神社はともに重要文化財であり、重々しさを感じる。次いで行った天皇神社の祭神は、牛頭天王。京都八坂神社と同じ神体である。スサノオノミコトとの関連もあり、興味を覚える神社で合った。

投稿者 会員No.300356 和田保・清子(兵庫県神戸市)

湯けむりの仲間 実施報告

実施日:2017年3月5日(日)

「奈良・香芝紀行」。いつもの仲間が近鉄五位堂駅に集合。ガイドさんの案内で二上山を眺めながら散策。十二社神社、阿弥陀橋の石棺をたどり、阿日寺へ。通称「ぽっくり寺」というこの寺で、めずらしい石造の如意輪観音像を拝観。狐井城山古墳を横に見て杵築神社へ。ここには「力石」があり、戦前の村の若者たちが力自慢をしていたという。二上山博物館では、館内をガイドさんに特別に説明していただき、真剣に聞く。館外には屋台が並び、多数の来場者でお祭り状態。地元の酒の試飲もできて納得する。一部の仲間とは別れて、温泉行き。入浴リフレッシュして、明日への力を養った。

投稿者 会員No.300356 和田保・清子(兵庫県神戸市)

湯けむりの仲間 実施報告

実施日:2016年12月4日(日)

十二月四日、「西宮紀行」を実施。天気よし。仲間は元気に阪神久寿川駅に集合。久しぶりの顔合わせである。
西宮のガイドさん二人の案内で、てくてくと今津灯台へと向かう。現地で灯台についての詳細な解説、さすがに納得。次の見学箇所、今津の六角堂へ。元小学校の建物で、教育熱心な地元の有志が出資して建てたとのこと。外観だけの見学だったが、やはり昔の建物は現在でも見劣りがしない。
大関関寿庵で試飲し、顔を赤らめて次へと向かう。日本盛酒蔵通り煉瓦館では、ガラス工房で勉強する。コップ一つ作成するのに十分強、千二百度の溶けたガラスを上手に仕上げていく業を見学。ここでも試飲。おいしかったです。
次に、宮水庭園。酒造りに欠かせず、ここでしか取水できない大切な水。その説明を聞きながら現場を見ると、厳重に管理されており、各酒蔵専用の井戸もあった。阪神西宮駅への帰途、阪神高速道路の橋桁の間隔についての話を聞く。
地下を流れる宮水の流れの幅に合わせて、橋桁の間隔を通常より広く取っているとか。初めて聞く話で、いかに宮水が大切か、実感させられた。

投稿者 会員No.300356 和田保・清子(兵庫県神戸市)