1400年の歴史が凝縮された明日香村。宮殿や寺院、古墳など様々な遺跡が数多く点在しています。日々行われている発掘調査では飛鳥人が闊歩した遺跡群が明らかとなってきております。飛鳥時代は女帝たちが活躍した時代で、飛鳥文化の担い手としても大きな足跡を残されています。明日香村はまさに女帝たちによって彩られたいにしえの都であり、東アジア社会の中でも他に類をみない国際都市が広がっていました。
　今回のウォークでは日本遺産「日本国創成のとき～飛鳥を翔けた女帝たち～」に認定されている乙巳の変の時に在位した皇極(斉明)天皇ゆかりの地を巡りながら、日本国創成の軌跡を辿ってみたいと思います。

【ガイド】
西光　慎治（明日香村教育委員会事務局文化財課課長補佐・関西大学非常勤講師）
明日香村に奉職以来、20年以上にわたって遺跡の調査・研究に従事。昨年、完成した牽牛子塚古墳も発掘調査から整備まで足かけ13年にわたって担当し、酒船石遺跡(亀形石造物)をはじめキトラ古墳や中尾山古墳など飛鳥の重要な遺跡の調査も手がけた。現在は豊富な経験を生かし大学で後進の指導にもあたっている