近鉄奈良駅から徒歩10分ほど。猿沢池を抜けると奈良町が広がっています。江戸時代以降の町並みが残る奈良町には近年カフェや雑貨店などの店ができ、若者にも人気のエリアとなっています。今回はそんな奈良町で、元興寺、十輪院、興善寺を巡ります。
まずは世界遺産・元興寺。かつては奈良町全体が元興寺の境内地であったほどの大寺院。その歴史は古く、飛鳥時代、現在の明日香の地にあった法興寺を前身寺院とします。続いて伺う十輪院は元興寺の別院として造られました。石仏龕（せきぶつがん）と呼ばれる石で出来たお厨子の中にはお地蔵様がいらっしゃいます。最後に向かうのは興善寺。こちらはかつて元興寺の奥の院でした。中世以降は法然上人ゆかりのお寺としても知られています。
元興寺を中心とした奈良町の歴史を紐解きに、是非奈良へお越しくださいませ。