かつて平城京のあった奈良で「西ノ京」と呼ばれるエリアがあります。朱雀大路を挟み西側にあり、かつて「右京」とも呼ばれていたところを「西京」と称したことに由来すると言われています。
　この西ノ京にある薬師寺と唐招提寺は共に世界遺産「古都奈良の文化財」に登録されており、どちらも日本の歴史において重要な役割を果たしたお寺です。隣同士にありながら全く異なる特徴をもつ２つ。薬師寺は約1300年前に建てられた東塔が今年、コロナ禍を経て無事に落慶を迎えました。唐招提寺は鑑真和上が命を懸けて持ってこられた戒律の教えを今に伝えます。
　ご案内するのは奈良が好きで奈良に移り住んできた“ホトケ女子”こと安達えみ。学者でも専門家でもない奈良好き・仏像好きの目線で、２つのお寺を皆様にご案内いたします。

【ガ イ ド】安達えみ（合同会社榧 代表）
静岡県出身。
2014年に奈良が好きすぎて東京から移住、フリーランスになる。デザイナー・イラストレーター、ツアーガイド、
イベントプロデュースなどジャンル不問。イベント時などは「ホトケ女子」の名で活動している。