昨年春から続く西国街道シリーズ第4回は高槻からとなります。大阪と京都のほぼ中間に位置し、戦国時代には三好長慶や高山右近により治められた地も、江戸時代は京と西国を繋ぐ「西国街道」の宿場として、大名行列や旅人たちが行き交い大いに賑わったところです。
　高槻駅から西へ進むとすぐに白壁に格子窓の町家が残る街並みの「芥川宿」に入ります。宿場内におかれた芥川一里塚付近から芥川水門跡までの約400mの通りには本陣、旅籠、伝馬などが置かれていた当時の面影を残しています、江戸時代の情景を想像しながら街道歩きをします。
　宿場を抜け芥川を渡りしばらく進むと街道のすぐそばには、6世紀前半に築かれたとされる二重の濠を備えた前方後円墳「今城塚古墳」があります。近年の発掘調査により、埴輪祭祀場、墳丘内石積、石室墓盤工などの遺構が発見され、貴重な歴史遺産として「いましろ大王の杜」として整備されています。今城塚古代歴史館に立ち寄り古墳時代の様子についても触れてみたいと思います。
　西国街道沿いに摂津富田付近まで約3キロ半道のりです。少しずつですが、今回も歴史のみちをたどってまいりましょう。