さあ街道ウォーク新シリーズ「西国街道を行く」の始まりです。
このシリーズでは、街道をくまなく踏破するのではなく、ポイントを絞りながら、短時間でも楽しめる内容でご案内していきますので、ご期待ください。

「西国街道」は、京都 東寺口から山崎宿、芥川宿、郡山宿、昆陽宿を経て西宮へ抜ける商都大坂を通らないルートで、至っては下関まで続くとされています。そんな長大な街道ですが、今回は、平安京の正門、羅城門の東に王城鎮護の寺として建てられた東寺（教王護国寺）をお参りしてから街道筋を西へたどって行きます。目指すは平安京以前の都であった長岡京。平安遷都までのわずか10年間ですが、かつては日本の首都でした。長い間地中に眠り「幻の都」と呼ばれましたが、近年の調査で平安京に匹敵する広大な都であったことがわかってきました。　

第1回となる今回は、その長岡京の痕跡を見つけに行くところまで歩くことにします。
かつては多くの旅人や物資が行き交い、都と西の国々との情報と文化を繋いだ街道です。街道が賑わっていた当時の様子を想像しながら、このシリーズでは西へ西へと足を進めてまいります。

このシリーズのガイドは、2回にわたって開催した「堺・ふしぎ発見！」でお馴染みの歴史街道専属ガイド 松浦裕樹氏です。