宇治市は世界遺産の平等院や宇治上神社に加え、高級茶の代名詞となっている「宇治茶」でも有名ですが、それ以外にも、宇治川を中心とした美しい景観の中にたくさんの歴史文化遺産が残っています。今回はそんな宇治の魅力再発見をテーマとして、本年8月に新しくオープンしたお茶と宇治のまち交流館「茶づな」と、曹洞宗最古の寺院である「興聖寺」を巡ります。

「茶づな」は『宇治のお茶が1本のつなのようにたくさんの人と歴史をつなぐ』というコンセプトのもと、宇治の歴史を体験できる施設です。今回はこの「茶づな」にて、学芸員の解説によるミュージアム見学に加え、日本茶（宇治茶）の味の違いを楽しむ「茶香服」を体験していただきます。

また、宇治川のほとりにある「興聖寺」は、1233年に中国から帰朝した道元禅師によって当初は伏見深草の地に開かれた、日本で初めての禅宗寺院です。その後、紆余曲折を経て、1645年に永井尚政により現在の地で再興しました。この「興聖寺」では、境内拝観に加え、本格的な坐禅を体験していただきます。

このイベントは、本年6月に残念ながら中止となった「宇治の魅力再発見！」を装いも新たにご案内しています。秋深まり紅葉の季節に移ろう宇治でのお茶や坐禅を通じて、穏やかな時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。