歴史街道倶楽部 イベント
募集内容
実施日 | 2006年10月15日(日) |
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行程
JR新大阪駅前(貸切バス)===道の駅「美杉」===北畠神社・北畠氏館跡庭園・・・(昼食)・・・美杉ふるさと資料館・・・伊勢本街道散策・・・道の駅 「美杉」===曽爾高原=JR新大阪駅前
レポート
実施日:2006年10月15日(日)
参加人数:41名
午後は現地ガイド氏の案内で伊勢本街道を歩く。大和と伊勢神宮を最短距離で結ぶこの街道は飛鳥時代には開かれていたというが、鈴鹿越えの伊勢北街道ができて一時衰える。北畠氏の城下町時代は盛況を極めたものの、難所の坂道も多く険しい道で旅人に恐れられたという。道端にわずかに残る道標・供養碑・常夜灯、そして今もなお営業を続ける旅籠の姿は遠い日の栄華の残照であろう。街道沿いの店で昔ながらの手作り羊羹を買い、暫時往時の旅人になる。なお、この道は文化庁の「歴史の道百選」に選ばれている。
短い秋の陽が暮れなずもうとするころ、最後の訪問地、曽爾高原に寄る。ススキは見ごろには少し早かったが、それでも見事な秋色を見せてくれた。爽やかな風が銀色の穂をなびかせ、なだらかな高原の姿が街道散策の疲れを癒してくれた。豊かな自然、その中で人々が営々と重ねてきた「歴史の年輪」を味わわせてくれた一日だった。
歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載