今回の伝統芸能鑑賞会は、約2年ぶりとなる文楽公演です。
演目『蘆屋道満大内鑑』では、人気曲として上演の機会が多い「葛の葉子別れの段」に加え、12年ぶりとなる大変珍しい場面「保名物狂の段」「蘭菊の乱れ」が上演されます。

また、鑑賞前には人形遣いの方に実演と公演の見どころについて解説していただくなど、文楽を初めてご覧になる方にも、愛好家の方々にもお楽しみいただける内容です。

このイベントは、阪急阪神ホールディングスグループの阪急メディアックスとの共催イベントとなります。

【あらすじ】
恋人が突然死んでしまった安倍保名は、深く心傷つき、野原を一人さまよっています。そこへ、恋人に似た面差しの葛の葉姫と出会い、ようやく保名は正気を取り戻しました。葛の葉姫は、亡くなった恋人の妹でした。保名に助けられたことのある白狐は、この葛の葉姫に化けて、怪我をした保名を介抱します。二人は阿倍野の里に住み、子供をもうけました。
数年後、幸せに暮らしていたところへ、本物の葛の葉姫が訪ねてきます。葛の葉が二人いるのを見て驚く保名。白狐は、もう一緒に暮らすことはできないと悟り、愛しい我が子を残して森へ帰っていくのでした。