歴史街道倶楽部 イベント

ギリシャとイタリアに世界遺産を訪ねて

募集内容

実施日 2005年10月27日(木)~11月4日(金)

レポート

実施日:2005年10月27日(木)~11月4日(金)

参加人数:29名

九日間の少しハードな道中でしたが、全員元気よく異国の旅を満喫しました。アテネへの乗り継ぎ待機の時間を利用してフランクフルトの中世の町並みを見学。これはおまけ。アテネのホテル着は深夜というより早暁の三時半。翌日はさすがにやや遅めに出発。パルテノン神殿を初めとして午前中はアテネ、午後は七十キロのドライブでポセイドン神殿が夕景に浮かぶスニオン岬へ。三日目は群青色のエーゲ海をクルーズ。エギナ、ポロス、イドラの三島を回り、古代ギリシャの遺跡を見学。四日目はアテネからコリントス遺跡を経たのち、アドリア海を十五時間半の船旅(船中泊)でイタリア・バーリ港へ。
五日目はバーリから長靴のイタリア半島を横断するようにまずポンペイ遺跡へ。大噴火で一瞬にして埋もれ、地上からいったん消えた町が、いま眼前に驚きをもって甦っていました。神殿、役所、浴場、商店などの建物、邸宅に残る鮮やかな壁画、そして、断末魔の模様を彷彿とさせる石膏の人型…、どれもが驚愕でした。夕方はナポリを車窓見物して当地で一泊。六日目はローマに。サンピエトロ寺院、コロッセオ、そして、トレビの泉にコインを投じ、再度ここへ来られますようにと念じつつ「ローマの休日」を駆け足で楽しみました。夕食では本場のカンツォーネを聞きました。七日目もバスの長旅。花の都フィレンツェへの往復はほぼ七時間。巨大なドゥオーモにびっくり、ウフィッツィ美術館ではあのボッティチェリの「春」の実物を鑑賞したり、忙しいが楽しい旅程をこなしました。
帰国後はまるでビデオの早送りを見たような旅の印象が残っていますが、沢山の世界遺産を堪能できたことは事実で、大理石の白が青い空、紺碧の海に映え、赤茶色の民家がカラフルな印象を残した素敵なEU三か国の旅でした。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載