歴史街道倶楽部 イベント
募集内容
実施日 | 2003年4月26日(土) |
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レポート
実施日:2003年4月26日(土)
参加人数:132名
最初の目的地、上宮遺跡公園に。このあたりは聖徳太子が晩年、居住した葦垣宮の所在地といわれる。そこから少し歩いた所から、調子丸古墳と駒塚古墳を遠望する。次に太子建立の七ヵ寺の一つ、法起寺を訪れ、日本最古・最大の国宝の三重塔と木造十一面観音菩薩立像を拝観する。続いて法輪寺ヘ。三井寺とも呼ばれ、太子の病気平癒のため、皇子の山背大兄王らにより建立されたと伝わる。所々に残る大和棟造りの民家を抜けると、史跡・三井がある。この井戸は太子が掘られた三つの井戸の一つと伝えられている。しばらく行くと、岡の原と呼ばれる丘陵があり、山背大兄王の墓といわれる。
「いきいきの里」でおいしい昼食をいただき、午後のコースを歩く。斑鳩の里を眼下に坂を下り、法隆寺の五重塔を横目に見ながら、南大門前を通り、鬼追式で有名な西円堂を下から眺める。西大門を出て、宮大工で有名な故西岡常一氏の出身地、西里の歴史的町並みを散策。まさに歴史へのタイムスリップをした感じである。ちなみに、西岡常一氏については、法隆寺iセンターの展示ギャラリーに特設コーナーがある。西里のはずれに、史跡・藤ノ木古墳を見る。実物大の家型石棺がある。
次に、奈良街道沿いにある龍田神社を訪れる。この神社の祭神が風神であることから風宮とも呼ばれているが、能楽・金剛流の発祥の地として有名である。最後に訪れたのが、天智天皇の勅願で建立された吉田寺で、通称「ぽっくり寺」と呼ばれている。その後、解散場所である法隆寺iセンターまで歩く。
全行程を地元の観光ボランティアの方の親切な案内を受け、聖徳太子のロマンを訪ねることができた一日でした。
歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載