歴史街道倶楽部 イベント

戦国~江戸時代ゾーンを訪ねる 大阪城と大阪歴史博物館・天守閣地下に眠る謎の石垣

募集内容

実施日 2002年8月3日(土)

レポート

実施日:2002年8月3日(土)

参加人数:260名

酷暑…。まさにそういう表現がふさわしい日でした。朝、まず大阪歴史博物館に集合して、そこで学芸員さんの講演を拝聴。その後、博物館を自由に見学しました。
お昼を大阪城公園内でいただいたあと、いよいよ石垣見学です。人数が多いので、4班に分かれて見学することになりました。大阪城天守閣前にひっそりと隠れるようにして井戸のようなものがありました。ふだんはしっかりと頑丈な鉄の覆いがしてあります。普通に大阪城に来ているだけでは気づかないようなものですが、この覆いの下に秀吉の石垣が眠っていると思うと興奮を覚えました。鉄の覆いが、大阪城天守閣中村館長の手で取り払われていきます。すると、もう一枚鉄格子がしてあり、それを通して下を見ると…、見えました!今の大阪城の石垣とは全く違う、少々小ぶりの、しかしさらに歴史の重みを感じさせる石垣が。ところどころ黒ずんでいます。大坂夏の陣・冬の陣の兵火のあとなのでしょうか。しかし、全体的には崩れたりせず良好な状態でした。この石垣について、中村館長が詳しく説明してくださいました。石垣見学後は、自由に大阪城天守閣を見学。
今の壮麗な大阪城の地下に眠る太閤・秀吉の大坂城の石垣。時代を越え、秀吉にちょっと会えた気分になれた有意義な一日でした。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載