嘉永6年（1853）6月3日、ペリー艦隊4隻が浦賀沖に来航しました。通説では、幕末はペリー来航から始まったといわれています。
　ペリーは砲艦外交で幕府にフィルモア大統領の親書受け取りを要求し、幕府はこれに屈して久里浜で親書を受け取りました。
　両者は１年間の猶予を取り決めましたが、ペリーは意表を突き、嘉永７年（１８５４）１月１６日に再来航しました。そして３月３日に日米和親条約が結ばれました。
　ペリーが日本に開国を迫った目的や、当時の世界やアメリカの状況、日米の会談の様子、ペリーが持参した贈り物、アメリカが開いた船上での宴会などについて分かりやすく解説します。
【ガイド】
幕末維新ミュージアム・霊山歴史館 学芸課長
木村武仁（きむら たけひと）
　1973年、京都市生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。専門は幕末・明治維新期における政治史と思想史。
　著書に「幕末のその日、京で何が起こったのか」（淡交社）、「ようわかるぜよ！坂本龍馬」（京都新聞出版センター）、「図解で迫る西郷隆盛」（淡交社）などがあり、新選組の論文も多数執筆している。
　2016年、博物館事業における功績が評価され、京都市長から感謝状を授与された。
　テレビ出演は、「歴史探偵」「英雄たちの選択」「歴史秘話ヒストリア」「知恵泉」「ファミリーヒストリー」（ＮＨＫ）、「林修の歴史ミステリー」（ＴＢＳ）など多数。