新選組については、明治22年に郷土史家の西村兼文が「新撰組始末記」を出版し、昭和初期には子母澤寛が「新選組始末記」「新選組遺聞」「新選組物語」という「新選組三部作」を発表しました。これらの著書が、近年まで新選組研究の土台になっていましたが、現在は研究が進み、以前とは違う姿で語られることが多くなっています。
　講演会では、「幕府側の有能な政治家だった近藤勇」や、「土方歳三に実際に会ったことがある人物の土方評」、
「新選組の当初の志」、「隊名にまつわる謎」、「隊服の秘密」「給料」など、その実像を分かりやすく解説します。
　さらに館内では企画展「新選組奮戦録」や常設展の史料解説（ギャラリートーク）もおこないます。

【講　　師】木村　武仁（きむら たけひと）
　　　　　　　幕末維新ミュージアム・霊山歴史館 学芸課長　　
　　　　　　　　1973年、京都市生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。
　　　　　　　　専門は幕末・明治維新期における政治史と思想史。
　　　　　　　　著書に「幕末のその日、京で何が起こったのか」（淡交社）、
　　　　　　　　「ようわかるぜよ！坂本龍馬」（京都新聞出版センター）、
　　　　　　　　「図解で迫る西郷隆盛」（淡交社）などがあり、新選組の論文も多数執筆している。
　　　　　　　　 テレビ出演は、「歴史探偵」「英雄たちの選択」「歴史秘話ヒストリア」「知恵泉」
　　　　　　　　「ファミリーヒストリー」（NHK）、「林修の歴史ミステリー」（TBS）など多数。