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歴史街道推進協議会 関西講演会2024(11/24)開催 「平安時代の雅と闇の世界を 講談で語り、文献で読み解く」

11月24日(日)、大阪国際会議場「1009」において、関西講演会を開催しました。 今回は、平安時代をテーマに、「平安時代の雅と闇の世界を講談で語り、文献で読み解く」と題し、源氏物語に代表される雅やかな世界と、菅原道真や平将門、早良親王などの三大怨霊や羅城門の鬼などが暗躍した闇の世界を、玉田玉秀斎さんが講談で語り、榎村寛之さん(斎宮歴史博物館学芸員、関西大学非常勤講師等)が、文献に基づいて解説する形で進行しました。

構成は、「講談 今昔物語・羅城門」VS「解説 今昔物語・羅城門にみる平安の世」、「講談 紫式部」VS「解説 紫式部が描いた「源氏物語」から見る平安貴族」、「講談 名刀伝説・鬼切の由来」VA「解説 名刀「鬼切」伝説、源頼光と藤原道長の関係は!」、「講談 菅原道真と綱敷天神社」VS「解説 平安の世になぜ「三大怨霊」が生まれたか。その背景は?」の4部構成。玉田さんの軽快な講談の語りの後、榎村さんが文献に基づき、ユーモアを交えながら説明。参加者から「ジャズセッションみたい」と評される息のあったコンビネーションで「平安時代」の世界に招いていただきました。

最後のトークセッションでは、「天狗の正体は?」「鬼の衣装はなぜ虎模様?」などの質問に対し、榎村さんはわかりやすく、納得のいく説明。参加者一同、納得。 「講談と榎村先生と両方でより詳しく楽しく理解できました」「榎村先生の話され方と玉田玉秀斎さんの講談と進行の巧みさに引き込まれました」等、最後まで楽しい講演会となりました。