スタッフレポート
日本文化体感プログラム2021.10.30 日本文化体感プログラム 留学生と高校生の交流プログラムin岸和田
日本の同世代の若者たちと同様の体験をすることでお互いの文化的価値の違いを知り、相互理解を深めることで、今後の活躍に不可欠なネットワークの構築を目指すプログラム。 だんじり祭で有名な岸和田で、岸和田高校の学生と、関西で学ぶ留学生が参加して実施しました。 留学生には、事前にオンデマンドで「日本らしさを世界に」をテーマに日本文化の特徴について講義をおこないました。基本のテキストに加えて、事前学習として今回訪問する岸和田城や五風荘で見学していただく「城郭や石垣」「池泉回遊式や枯山水などの日本庭園」などについても説明しました。 10月30日(土)、高校生8名、留学生15名が岸和田高校に集合。校長先生から挨拶の後、まずは、当日の流れと最後に実施するワークショップのための準備について説明をしました。
現地見学は、2班にわかれ、全国通訳案内士のガイドでおこないました。 初めの訪問場所「五風荘」では、建物内の見学と庭園の見学に分かれます。 五風荘は旧岸和田城主岡部氏の新御茶屋跡で、明治維新後、寺田利吉氏が1929年から10年の歳月をかけて造り、1950年、五風荘と名前を改めた邸宅です。現在は、料亭として使われています。二階の一間で抹茶と岸和田の銘菓・村雨をいただきました。 五風荘の庭は回遊式庭園で3つの茶室があります。茶室は木津宗匠師の設計によるもので、特に山亭は形の美しい自然石を礎石とし、その上に茶室が建てられています。五風荘の職員の方が丁寧に案内してくださいました。
岸和田城は戦国時代末期、泉州地域を治めた松浦氏の居城。江戸時代となり、1640年から明治維新まで岡部氏が13代にわたり城主を務めました。五風荘の回遊式庭園と対照的な枯山水の庭園は重森三玲作で「八陣の庭」と呼ばれています。城内では、兜と陣羽織で侍気分を味わいました。
昼食のあと、最後の訪問先「だんじり会館」へ。 岸和田といえば9月に行われるだんじり祭り。いつでも祭を体感できる施設「だんじり会館」で、華やかな彫り物で飾られただんじりや祭の様子を大画面や3D映像で見学しました。
見学の後は、まとめのワークショップ。留学生が今回訪問した場所で感じたことをまとめます。高校生もグループ毎にわかれて、留学生と意見交換をしながらベストショットを選んでいきました。