スタッフレポート
日本文化体感プログラムの提供(2020 .10.8.) 近鉄グループホールディングス新入社員研修
日本のこころを学び、世界を舞台に活躍できる人材を育成する「日本文化体感プログラム」。 10月8日、近鉄グループホールディングス株式会社の新入社員を対象に、日本文化体感プログラムを提供しました。 今回のプログラムでは、昨年に続き、世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」にスポットをあて、藤井寺市を訪問しました。講義「日本らしさを世界に」では、日本文化の特徴である「日本化(学んで、自らのものに高めていく)」を時代毎の例をあげて解説、「最先端技術に生きる日本の伝統(匠)」「日本らしさ」では伝統文化である「茶道」を例にあげ、様々なキーワードで解説しました。 次に、午後からの現地見学に先立ち、藤井寺市文化財保護課の山田幸弘氏から古墳の基本的なこととあわせ「古市古墳群」について説明していただきました。
昨年は藤井寺駅を中心に現地見学を行いましたが、今回は土師ノ里駅を中心に5班に分かれて見学しました。 まずは、新入社員から「氏名/出身地/藤井寺市・古市古墳群のイメージ/当日、藤井寺市・古市古墳群でまなびたいこと」など事前に用意した紙を使って自己紹介。ガイドさんとのコミュニケーションの導入をおこないました。 今回ガイドをしていただいたのは、藤井寺市観光ガイドの会の皆さま。マスクやフェースシールド、密を避けるためにガイディングレシーバーを利用するなど感染症対策をしていただき、唐櫃山古墳、道明寺天満宮、道明寺、盾塚古墳、誉田丸山古墳、古室山古墳、仲姫命陵古墳、応神天皇陵古墳等などを見学しました。当日はあいにくの雨でしたが、新入社員の方々は熱心にガイドの解説に耳を傾けておられました。
ワークショップはテーブルを囲んでのディスカッション。感染症対策のためにフェースシールドをつけていただきました。 テーマは「18~22歳の世代に対して古市古墳群の魅力をどう伝えるか」。2部構成で、まずは、「魅力を伝える上での課題」を抽出します。 その課題をもとに、「魅力をどの部分をどんな形でどんな時期(対象者の時期・古市の季節)に伝えたら来ていただけるか」を考え、具体策にまとめて発表します。 「結果ありきで、一人の考えをもとにするのではなく、全員で考え、色々な意見を出して、そこから解決策をだしてください」のサジェッションに、藤井寺市の若手職員3名も加わり、雨の寒い一日になりましたが、熱のこもった議論をおこないました。
日本文化体感プログラムとは プログラムの目的は、日本人や海外からの研修員を問わず、日本の歴史文化の素晴らしさを体感し、グローバルに活躍できるビジネスパーソンに必要な基礎知識を学んでもらうことにあります。 プログラムの特徴は、「座学」(歴史街道オリジナルテキストで日本の歴史文化の知識を学ぶ)と「現地」(座学の知識を踏まえ、実際に歴史の現場で体感する)を組み合わせ、豊かな本物の歴史に触れ、日本の文化を肌で感じていただくことです。