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サイクルツーリズムシンポジウム2019 「サイクルツーリズムで豊かな地域をつくる 先進地に学ぶ4つの成功ポイント」

12月21日、草津市立市民交流プラザ「中会議室」においてサイクルツーリズムシンポジウム2019を開催しました。 全国で様々な地域が自転車を活用した観光振興や地域再生に取り組む今、サイクルツーリズムの聖地として注目を集めるエリアでは、地域が一体となって取り組むことで大きな成果を生み出しています。 旅行者がその土地の自然、歴史、文化の魅力を発見し、楽しむことができるサイクルツーリズムはどのようにつくるのか。そのために、誰が、どのような役割を担うことができるのか。「地域一体」の体制はどうすれば創り出せるのか。 今回のシンポジウムでは、しまなみ海道から行政と民間それぞれで活動されている方々をお招きし、サイクルツーリズムによって地域を元気にする処方箋、成功するサイクルツーリズムのあり方や進め方について、お話をうかがいました。

まずは、坂本大蔵さん(愛媛県企画振興部政策企画局サイクリング普及調整監)から「自転車新文化をめざす愛媛県の挑戦」と題して、県全体がどうして自転車に取り組んだのか、どういったことをされてきたのかなど、データをもとにお話しいただきました。 次に、宇都宮一成さん(NPO法人シクロツーリズムしまなみ)住民参画で行う しまなみ海道を活かした自転車まちづくり」と題して、いかに地元の人に主役になってもらうか、ツーリズムが目的ではなく地域づくりをしていった、しまなみでの体験を語っていただきました。 最後に藤本芳一さん(輪の国びわ湖推進協議会会長)から、お二人をはじめ、各地でサイクルツーリズムに取り組まれている方々にお話を聴き、10月に発刊された「サイクルツーリズムの進め方」(学芸出版)でまとめた内容をもとに、「サイクルツーリズムを成功に導く4つのポイント」を説明しました。

休憩をはさんで、滋賀県でツーリズムに取り組む団体(マイクリング、和ウトドア、まちづくり会社まっせ、びーもサイクル協議会、ビワイチサロン、NPO法人五環生活、輪の国びわ湖推進協議会、東近江市、野洲市、守山市、滋賀プラス・サイクル推進協議会)が活動内容を紹介するポスターセッションが行われました。

最後に、参加者からの質問カードをもとに、ディスカッション「サイクルツーリズムで地域が変わる 自転車によるまちづくり」が仲間浩一さん(風景通訳家・トレイルバックス代表)の進行で行われました。 申込に対してほぼ100%の出席率、満員の会場の熱気に参加者の方々の想いの強さが感じられるシンポジウムでした。