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読者からの投稿 第5回五私鉄リレーウォーク(近鉄編) 古市古墳群を巡る~秋風の中。歴史ロマンを感じて~
五私鉄リレーウォークは、南海・京阪・近鉄・阪急・阪神のその年のお勧めコースを、1年間で歩いて名所・旧跡・絶景を堪能するウォークイベントです。 今年で20年目を迎える、古くからのイベントです。 今回のコースは、近鉄南大阪線道明寺駅近くの石川河川公園を出発して、古市古墳群を巡り、駒ヶ谷駅西側公園まで歩く、約13kmのウォークです。今回の参加者は、3,364名だったそうです。 スタート予定時間の20分前に受付場所に着きましたが、すでに受付待ちの列が出来ていました。
9時15分になって、あまりにもたくさんの人が並ばれましたので、受付・スタートが始まりました。河川公園を出て、まずは道明寺天満宮を目指します。
道明寺天満宮の祭神は菅原道真で、近くにある道明寺は明治の神仏分離令までは、同じ敷地内にありました。 道明寺では、道真の叔母が尼僧をしていて、大宰府に向かう途中に叔母に挨拶をするために、立ち寄ったところです。 天満宮を出て道明寺の前を通り、近鉄土師ノ里駅前を通り、中姫命陵古墳を目指します。
仲姫命は応神天皇の妃で、仁徳天皇の母です。そのために、近くにある允恭天皇陵を凌ぐ大きさで、古市古墳群のなかでは2番目の大きな古墳です。 仲姫命陵古墳の拝所に向かう途中にある古室八幡神社で給水休憩を取り、拝所に向かいました。
小室山古墳は世界文化遺産に登録されている古墳の一つで、数少ない登れる古墳の一つです。
西名阪自動車道の高架下を通り、応神天皇陵古墳拝所に着きます。 応神天皇陵は、墳丘長や面積では仁徳天皇陵に負けていますが、体積では日本第2位を誇ります。(143万3960㎥) ここから市街地を通り、藤井寺市立生涯学習センター(アイセルシュラホール)を経て、葛井寺・辛國神社を見て、仲哀天皇陵古墳に向かいます。アイセルシュラホールの2階には、津堂城山古墳から出土した水鳥型埴輪などの展示があります。また、葛井寺は西国33所巡りの5番札所で、境内には楠木正成ゆかりの葉が3本ある松の木もあります。
ここ仲哀天皇陵古墳の拝所から向かって左側の造出には、次のような話があります。 大坂の陣の時、荒木又右エ門が北東の玉手山に陣を敷き、徳川軍を迎え撃ったのですが、それを後方から支えるために、真田信繁(幸村)が造出に曲を造って出陣の機会をうかがっていたそうです。 大正時代の墳丘墓の調査ではその痕跡が確認されましたが、宮内庁書陵部の管理下になってからは調査することが出来ていません。仲哀天皇陵古墳を出て竹内街道を経由して清清寧皇天皇陵古墳に向かうのですが、途中の小さな公園で昼食を取りました。12時30分頃に西寧天皇陵古墳に到着です。
清寧天皇は生来白髪だったので、それに霊力を感じた雄略天皇が皇太子につけたという話が残されています。(アルビノかも?)ここから市街地を通って白鳥陵古墳に行きますが、古墳の近くで来週末に開催される「だんじり祭」に向けての試験曳きが行われようとしていました。
白鳥陵古墳から誉田八幡宮、石川河川敷遊歩道を経て、ゴールの駒ヶ谷駅西側公園に着きました。 私より先にゴールされた方々がたくさん並んで、スタンプカードとお楽しみ抽選会で当選された方はその景品を受け取っておられました。私はいつも通り、何も当たりませんでした。 次回の5私鉄リレーウォークの開催日は2019年11月10日(日)で、京阪電鉄牧野駅から枚方パークまでのウォークです。