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魅力再発見 西国街道2019キックオフイベント 【講演会】「国絵図と西国街道」実施報告

協議会では、各エリア毎、地域との協働で連携事業をおこなっています。 京都から大阪、神戸にかけては、「西国街道」をキーワードに3府県にまたがる地域が広域に連携した事業を実施しています。 この事業の特徴は、毎年、西国街道沿いの7市2町の資料館・博物館等が統一したテーマを選定して「魅力再発見 西国街道」として連携事業をおこなっていることです。協議会では、この活動をサポート、推進しています。
本年度のテーマは「国絵図と西国街道」。まずは、令和元年9月8日(日)、キックオフイベントとして西宮市役所 東館8階大ホールにおいて講演会を開催、172名の方が参加されました。
当協議会の松井宏好事業推進部長、西宮市立郷土資料館の合田茂伸館長、両氏による主催者代表挨拶の後、西宮市立郷土資料館の学芸員笠井今日子氏が「江戸幕府がつくった国絵図」として今回のテーマの説明・総論をおこないました。

続いて伊丹市立博物館、茨木市立文化財資料館、大山崎町歴史資料館の学芸員がそれぞれの地域にまつわる国絵図について、資料に基づいて講演されました。なお、司会・進行は吹田市立博物館の池田直子学芸員が務められました。
〇講演
「国絵図にみる伊丹とその周辺の道筋」 伊丹市立博物館 伊藤忠章氏
「国絵図にみる摂津国島上郡・島下郡」 茨木市立文化財資料館 高橋伸拓氏
「国絵図の変遷と集落」 大山崎町歴史資料館 福島克彦氏

最後に、高槻市立しろあと歴史館の西本幸嗣氏のコーディネートで、まとめのパネルディスカッションを実施。参加者からの質問についての応答も行われました。

この講演会を皮切りに、各館主催で「古地図を歩く 西国街道リレーウォーク」が実施されています。