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歴史街道倶楽部イベント報告 越前 福井 城めぐり 2019年9月2日 越前 福井 城めぐり ~戦国の世に思いを馳せて~

9月2日、イベント「越前 福井 城めぐり ~戦国の世に思いを馳せて~」を実施しました。今回は、会報99号「クローズアップ人」にご登場いただいた福井城郭研究所顧問 吉田純一氏に解説をお願いしました。

◆◆一乗谷朝倉氏遺跡◆◆ 福井市街東南約10キロの位置にある戦国大名朝倉氏の城下町跡。東、西、南を山に囲まれ、北に足羽川が流れる自然の要害地です。 昭和46年に一乗谷城を含む278haが国の特別史跡に、平成3年に諏訪館跡庭園、湯殿跡庭園、館跡庭園、南陽寺跡庭園が特別名勝に、平成19年に出土品2343点が重要文化財に指定されました。館跡庭園では、ここ一乗谷が「北陸の小京都」と呼ばれた往時の風雅な姿に思いを馳せました。

◆◆福井城址◆◆ 徳川家康の次男結城秀康が慶長5年(1600)に初代福井藩主となり、翌年越前への入国と同時にかつての北庄城の大修築に着手、6年の歳月をかけて慶長11年(1606)に福井城を完成させました。 ありし日の福井城は、本丸を中心に四重、五重に堀が回っており、東南部には幅100~120メートル余りの百閒堀が広がっていたと言いますが、今は県庁舎が建ち、驚くべき変貌ぶりです。

◆◆丸岡城◆◆ 天正4年(1576)、柴田勝家の甥の勝豊が築城しました。 現天守は江戸期寛永年間(1624~44)に造られたと考えられ、屋根は福井特産の笏谷石の石瓦で葺かれています。天守建造の最初の形式と地域の個性を伝える貴重な城です。 丸岡城は、昭和9年、国宝保存法(旧法)に基づく国宝に指定されましたが、昭和23年の福井大震災により倒壊、昭和25年、文化財保護法(新法)施行により重要文化財の指定を受け、昭和30年に修復再建されました。

お楽しみの昼食は、一乗谷レストラントの「饗膳」。一品一品が丁寧に料理された、目にも舌にも美味しい食事をいただきました。名物の越前そばに和洋二種のデザートもついて、大満足の昼食でした。

吉田先生からは、貴重な資料と共に、時間を忘れるほどの熱心な解説をいただき、充実したイベントとなりました。有難うございました!

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