スタッフレポート
岸和田ボランティアガイド企画・いきいきウォーク2 ”春爛漫・久米田・岡山・包近“-歴史探訪ー
平成31年4月6日(土)一週間前は冬のような寒さが嘘のように、春の到来を告げるウォークには最適な天候気候となりました。 今回のウォークは岸和田ボランティアガイドが企画され、お城、だんじりが有名すぎる岸和田において、他にもある魅力を伝えていただく企画だと私は感じました。 9時40分JR久米田駅に30名募集のところ37名の方々がご参加され、会長の稲垣さまからのご挨拶と3つの班分けを行い、駅から山手の方向にある久米田古墳群に向かいます。
久米田古墳群の貝吹山古墳に登り、この古墳を含む周囲の5つの古墳について説明をしていただきました。 また久米田公園内にある綺麗に整備された風吹山古墳にも上り周囲の風景を堪能することが出来ます。 この周辺には高い建物が無く周辺の見晴らしは最高でした。 その後、山手(東方向)にある久米田寺に向かいます。
春の気候と華やかに咲き誇る桜が人を呼んでいる気がします。 土曜日と言うこともあり、花見を楽しむ方々がこの久米田寺に訪れ賑わっていました。 久米田池と共に行儀菩薩が作ったと伝えられています。 現在は金堂や多宝塔など重要な建造物があります。
久米田寺の目の前にある久米田池の北側を歩きます。 平成27年10月22日に『世界かんがい施設遺産』に登録され大阪府下最大の水面積を有する大きなため池です。 干ばつが続き農民の苦しみが甚だしかった時代に聖武天皇が行基に命じて神亀2年(725)に着工し、天平10年(738)14年の歳月をかけて完成されました。 歩く先にも桜並木があり、ジョギングやウォークをしながら花見を楽しむ方々が多数居られました。 約30分程かけて風景を楽しみ、久米田池の東端にある公園で昼食休憩となりました。
昼食後は久米田池を後にし、地元では「地獄坂」と呼ばれる急な坂を登ります。 坂を登り切り後ろを見ると久米田池が美しく見渡せます。 この丘は住宅街となっており、その中に岡山御坊跡があります。 住宅街を抜けて今度は丘の反対側を下ります。
坂を下ると包近町(かねちか)に入ります。 この一帯は桃の産地であり、平成27年に桃の糖度がギネスに登録され、『包近の桃』としてブランド化されています。 この時期は美しい桃の花が満開であり、その美しさに魅了されました。 桃畑を抜けて、楠本神社に向います。 楠本神社は祭神は明らかにされていませんが、境内には楠木の巨木の根本があり、その木の霊を祀ったとも船玉大神とも云われていたそうです。中世以降は天神信仰に従って天神社と称していましたが、明治になって今の楠本神社に改められたようです。
楠本神社から北方向に進み牛滝街道を歩きます。 この辺りも桃畑があり、紫の花が映える風景を堪能して進むと、ゴールの包近公園バス停に到着しました。 みなさまお疲れさまでした。 また企画していただきました岸和田ボランティアガイドさま、ありがとうございました。 まだまだ知られていない岸和田の魅力を楽しませていただける素晴らしいウォークでした。 また秋にも新たな企画を計画されるとお聞きしました。 次回のウォークも楽しみにしています。またよろしくお願いします。