歴史街道について 歴史街道計画

歴史街道構想とは

伊勢~飛鳥~奈良~京都~大阪~神戸を結ぶ僅か300キロの1本のルート上には、古代から現代までの1500年の日本の歴史の舞台が連なり、ここを巡ることで、楽しみながら日本の歴史や文化を体感することができます。

文化を知り、こころを解するためには、書かれた文章を覚え、並べられた事物を知るだけでは充分ではありません。体験の記憶と自ら試みた実感をもって親しみひたるのでなければ、本当の文化を知ることにはならないのではないでしょうか。

次の世代を担う若者たちには、ここを旅してもらい日本の歴史や文化を実感してほしい。
世界を舞台に活躍するビジネスマンには、一度このルートを訪れて、日本の歴史や文化を再確認し、自信をもって世界各地で日本の歴史文化を語ってほしい。そして世界中の人々に、このルートを旅してもらい、日本の歴史や文化、伝統を知ってほしい。

歴史街道推進協議会が目指す歴史街道の整備は、日本の歴史という時間軸でつながれた、世界唯一のブランドともなるルート観光づくりであり、また、この地域に住む人々が長い歴史の中で、先人から受け継いできた「文化」を自分たちの現在に結びつけ、地域の未来に結び付けていく「地域づくり」でもあるのです。
歴史街道づくりの推進は、関西が、そして日本が、後世に伝えるべき誇りあるプロジェクトです。

歴史街道推進協議会

「歴史街道づくり」の提言

歴史街道21の舞台

  • ネットワーク

古代~近代へ
歴史をたどる21の舞台

歴史街道のメインルートは、神話のまち伊勢。
古代から中世にかけての三つの都、飛鳥、奈良、京都。
元禄文化が花開いた商都、大阪。
そして、明治以降の国際交流を象徴する都市、神戸。
これら日本史を代表する各地を結び、歴史の舞台を旅するルートです。

年表をみる

豊かな自然と歴史文化をたどる
3つのネットワーク

仁徳天皇陵古墳など古代の遺跡が集積する大阪南部と大陸からの文化の入口であった丹後半島周辺をめぐる「古代史のネットワーク」。兵庫・滋賀・福井を中心に、城郭や古戦場、古くからの趣を残す町並みなどをめぐる「戦国~江戸時代のネットワーク」。
そして、三重・奈良・和歌山にまたがり、吉野・高野・熊野などの聖地やそれに続く参詣道などをめぐる「紀伊半島のネットワーク」。歴史街道の舞台は豊かな自然と歴史文化が今も脈々と受け継がれています。

3つの目標

豊かな自然と歴史文化をたどる3つのネットワーク

より多くの人々に日本の歴史の新しい楽しみ方を提供します。
歴史街道計画は「日本文化の発信基地づくり」「歴史文化を活かした余暇づくり」「歴史文化を活かした地域づくり」の3つを柱に、多彩な事業を展開していきます。

日本文化の発信、歴史文化を活かした地域づくり、歴史文化を活かした余暇づくり

  1. 日本文化の発信
    地域が広域的に連携し、寺社などを舞台にしたコンサートや歴史的風土のなかでのウォークラリーなど、歴史文化とふれあうイベントなどを実施。また、あらゆるメディアを活用して、国内はもとより世界中の人々に、日本独自の歴史や伝統を魅力的にアピールします。
  2. 歴史文化を活かした
    地域づくり
    古い町並みや貴重な自然環境を守り、有効に活用した整備によって、歴史街道にふさわしい雰囲気をつくっていきます。そして何よりその地域の人々の暮らしに根づいた、ゆとりと潤いのある心地よい環境づくりを目指します。
  3. 歴史文化を活かした
    余暇づくり
    歴史街道全体が便利で快適なことはもちろん、訪れる誰もが知的興奮を味わえる空間を演出します。移動自体を楽しくする乗り物や、スタンプラリーやクイズラリーなど、楽しい空間づくりを考えます。